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卍花 Spirograph
¥3,300
手を加えていない現実のイメージ。断片化された時間に触れた瞬間、いくつもの波紋を生み、点と線、そして面へと連鎖していく。 二次元の鏡像が映す物語は巧みに吸収され拡散する。それはフェティッシュなものと似て非なる−朦朧としたミステリアスな映像に浸かると、時を経て現実の痕跡が少しずつ剥がれ落ち、万物の混沌に染まる不思議な−イメージである。
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日常05 / Daliy 05
¥4,290
カジュアルに撮影したストリートスナップを収録。ジャンク品のレンズを使用した写真では光の乱反射によって単なる日常の景色に偶然の要素が加わり、意図から逃れた生命が誕生したかのようだ。 また別の写真では雑念のない安らかな夜に、都市の錯綜する血管を意のままに彷徨う。静かに浸透する生命の、理由のない波のような脈動を感じる。 一瞬で揺れ動く可視的で凡庸な構造体。光はまるで誰も知らない境界線に浮遊する不協和音のようだ。視線を彷徨わせ、対象を細密に掘り込むことで平凡な景色が徐々に生まれ変わる。残像のかけらは少しずつ、再び一つの難解で緻密なイメージとなる。恍惚と朦朧、それは透き通ってきらめいてる。
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紗網2概念素描
¥1,870
"紗網2概念素描”は2020年の9月から12月の間に創作し、思考したものについてまとめたものである。当時制作した数点の版画とインスタレーションには概念的に繋がりがあり、本書は本の編集形式を用いて自身の思考の時系列や一貫性を表現し、そこから秩序や論理を見出す試みである。
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台灣B級街道田野調查 NO.01
¥2,750
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー キッチュなB級美学がアカデミズムに挑む。 台湾の街角で著者に導かれるまま、「これが私だ」的な我流ストリート・シーンがいかに台湾の景観の主流となったか刮目せよ! ー南方書局による書籍紹介一 手のひらサイズのポップな本の中には台湾に行ったことがない人間にも「台湾っぽい」と思わせる色彩やモチーフで溢れている。この作品はタイトルにもある『B級』が嫌味なくハマる土地のそのものの力をじっくりと感じられる写真集である。 その瞬間の温度も湿度も内包して産地直送、新鮮なまま手元に届く。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ☆取引条件 流通部門取扱書籍は南方書局の通常の発行書籍とは取引条件が異なり下記の通りになります。 ◎原則買切りのみ:正味68% ◎注文数3部以上で送料出版社負担。(南方書局発行の既刊本と合わせて3部も可能です) ※イベントやフェア等につきましては、委託にてご対応致します。 ※注文数3部未満の場合送料一律500円のご負担をお願い致します。 ※商品の性質上、仕入れ部数に限りがございますので、品切れとなった場合はご了承ください。 イベントやフェア、その他ご相談など、お気軽にお問い合わせください。
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仰式(視)
¥6,600
SIZIBU は WMEKL のスナップ写真を解体しそれをコラージュする過程で時間という要素を介入させることで、五感と直感の共感覚ー幽体離脱というアオリの視点が作り上げられる。時間が流れに逆らって消えてゆき、まるで残像がイメージとして再現されるようだ。 また、本書を「tri book」と名付け、DJ-ŗŗに依頼して本書の読書体験を基に2時間半のtrack list-௹を制作した。本を満喫する旅の時のみ使える3Dモーションカード、ウェブサイトへのアクセスとパスワードも付属。
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Vol.1
¥4,400
本書は 2016 年に設立されて以降制作された SIZIBU の平面作品を収録し、様々 な時期の実験的な作品や他ブランドとのコラボも網羅。 Vol.1 の編集では、デザインの常識にとらわれない直感的で自由な方法を用いて、生じたミスと歪みを修正することなく保つ;コラージュを通してイメージを再構築し新たな関係性と意味を生み出すことで、読者の意識をまた別の空間へと誘う。
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Discarded
¥2,750
作者による作品紹介 ロンドンで生活していた時、街に落ちている紙切れを拾い集めていた。 それはコールド・バス・ストリートのゴミ箱近くに放置されていたタブ譜であっ たり、チャング・クロス駅に残されていた見知らぬ女性の電話番号のメモ。 スーパーのショッピングカートに忘れられた買い物リストから、図書館の本に 挟まれたままになってしまった愛の告白まで。 なぜ自分がこのようなものを収集するのが好きなのか本当のところはわからな いが、名もなき人々が私に残す言葉にはある種私自身への「触発」があるようだ。 日々の中で萎びていく探究心や散り散りになった他者とのつながりが再び触発されている。 私にはそれが創作に不可欠なものに見えた。誰かの残した言葉は持ち主の生きている時間をイメージさせ、ノスタルジックに持続し続ける
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表面張力
¥5,280
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー <表面張力>は曾義、禁佳桓、陳尚平、李威辰の写真家4名が共同で自主出版した写真集です。4名の写真家は途切れることなく撮影を続けることで、周囲のものが帯びる非言語的メッセージを翻訳する。本書は4つのイメージ群で構成されており、各作家の世界観が展開します。一方で各々のイメージの間には内部的な繋がりがあり、それらは自転と公転の性質を持つ、イメージの銀河を形成しているのです。 ブックデザインは「スーパーADD注意力散漫チーム」が手掛けました。 ー南方書局による書籍紹介一 写真家の曾義欽、蔡佳桓、陳尚平、李威辰が共同で出版した写真集。 それぞれ撮影方法は統一されているが、まとめられることにより、まなざしが全くちがうことに気がつかされる。 すべて個人的なまなざしでシャッターを切られた写真であるにもかかわらず、4 人の作 品は周りの空気や鑑賞者をも混ぜ込んで巻き込んで、鑑賞者と目に映る景色を共有する。 「わたし」が見えているこの景色は、「わたし」にしか見えていない。 隣のサラリーマンが目に映している世界を想像することは、隣のサラリーマンにならない限り不可能である。 「本書は4つのイメージ群で構成されており、各作家の世界観がそれぞれに展開する。一方で各イメージの間には内部的なつながりがあり、それらは自転と公転の性質をもつ、イメージの銀河を形成している。」 4人の写真家がそれぞれ足並みを揃えることなく、自分の視点に素直に撮影された写真群は、わたしのわがままを叶え、ひとりから救ってくれる ー作者プロフィールー 曾義欽 彰化出身,1978年生まれ。現実と想像を彷徨い、日常と猟奇的なものの描き難い状態を記録している。 蔡佳桓 1981年生まれ、屏東出身。金融業を営み、2014年から外出して写真を撮り始める。本書には2018-2021年の間に撮影された写真が収録されている。 陳尚平 台北生まれ、本業は建築及び都市設計。コロンビア大学都市設計専攻修士課程修了、テキサス大学オースティン校建築学専攻修士課程修了、以前は淡江大学及び台湾科技大学建築学科で教鞭をとった。 李威辰 台中在住.1989年生まれ。写真を主なメディアとして制作している。台湾の田舎と都市部を巡り、環境下に潜む可視と不可視を鋭敏な身体反応で捉える。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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Lovely Lonely Man
¥3,410
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー 「10秒300コマのアニメーションより、10ページの絵本の方が私にとって興味深い」 本書は私の一冊目となる絵本になります。ページとページの間に消え入るフレームは失われたわけではなく、あなたの想像力の中にあるのです!物語は全て同じ構図で構成され、コマ撮り的な「非連続的な繋がり」を表現しています。手でページをめくる動作で物語を推し進め、ぜひ繰り返し読んでみてください。ページを行ったり来たりする過程でまた新たな発見があるのも、絵本を読む楽しみの一つですよ! ー南方書局による書籍紹介ー まばたきをするわたしたちは、この世界の流れ続けていく景色を余すことなく目に焼 き付けることはできない。 陳品蓁は自身で制作したアニメーションを撮影し、その中からいくつかのコマを選抜してまとめている。 芋のような、指のような、初めて出会う奇妙な生き物が己の運命に翻弄されながらも楽しい声のする方へ踏み出す姿にふつふつと勇気をもらえる作品だ。 「フレームは失われたわけではなく、あなたの想像力のなかにある」と陳は語る。 従来のアニメーションのように流れていく映像にただ身を委ねるのではなく、描かれていない時間を自分の頭で補完して楽しむことができる。 まばたきの合間の想像力を失わない限り、永久にこのアニメーションは再生され続けるだろう。 奇妙なキャラクターたちも、今ではすっかりわたしの脳内の住⺠となり、日々仲良く暮らしている。 ー作者プロフィールー 陳品秦 1999年台北生まれ。台北勢術大學メディアアート学科卒。主に3Dアニメーションを中心に映像制作を行い、複数のメディアを組み合わせた実験的な映像インスタレーションなどを制作。近年の映像スタイルは滑稽でユーモラスなキャラクターを通じ、奇妙で面白みがあり、不条理かつシュールな内容を展開している。断片的な物語と閉鎖的な空間の性質から、日常生活における自己対話と自己矛盾の心理状態を浮かび上がらせ、観る者を内的独白の不完全な劇場世界へと導く。映像制作の他に自身のスタイルを立体作品に展開することも好み、おもちゃ周りのグッズ制作も行う。 プライベートブランド「Pododo」も設立。音楽バンドとの映像コラボレーションもたまに行う。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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<正能量之書>The Book of Positive Energy
¥4,785
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー 神奇人造プレゼンツ <ポジティブエネルギー> は日常の瞬間に宿る愉しみを収録。写真を撮ることでポジティブエネルギーを吸収、持ち歩けるエネルギーブックを製造。日々の不安や憂鬱を追い払い、ポジティブエネルギーがあなたとともにありますように。 ー南方書局による書籍紹介一 作者、神奇人造が日常のすきまに存在している幸福を、たのしみを、敏感につかみとり、ポジティブのエネルギーを新鮮なままに閉じ込めた今作は表紙にキラキラと光の粒が踊っており、ページをめくる前からポジティブという言葉にふさわしい佇まいを見せている。これを手にとってどんよりと沈んだ気持ちになる人はいないだろう。 ポジティブを摂取できるのはもちろんのこと、あわせて愉快なまなざしも獲得できる作品である。 ー作家プロフィールー 神奇人造(著) 「神奇人造」は謝建鈞 @oooooxoooiooe による架空の企業及びブランドである。「神奇人造、製造神奇」をモットーに全ての作品を制作しており、シルクスクリーンやスクリーン印刷、デジタル印刷を主なメディアとして活動している。 フォントのデザインや幾何学図形、グラデーションなどを用いて繰り返し重ね合わせることで、奇々怪々なイメージを制作している。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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神奇大戦組合機器人大戦神奇噁心怪 # 2WAY ZINE
¥6,270
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー ザ・マジカル戦闘機全機出動、地球巡航を展開せよ!宇宙は膨張を続け、邪悪な勢力は悪事を企てている。だが案ずるな!人類にはまだマジカルパワーがある。最新兵器を神奇人造が開発、何千機もの戦闘機が一斉に飛び立ち、暗黒勢力は逃げ場を失う。 左ページは正義の飛行マシン、右ページはこの世界の邪悪な怪物たちを紹介。戦況によって両陣営は合体をはじめる。戦いの準備だ。これは悪と正義の戦いに違いはないが、重要なのは勝敗ではない。そのプロセスこそが肝心なのだ。両者のあざやかな戦いの場面こそが! さらにマジカルワールドにおいて全てに偏りはない。片方が勝利したなら、それは偏りが生じたということになってしまうからだ。 ー南方書局による書籍紹介一 神奇人造という架空の企業およびブランドが展開する宇宙大戦の記録である。本をめくるとさらに登場する観音開きのページにはこの世の正義と悪の戦いの様子が、どちらに肩入れするでもなく、あくまでもありのままに表現されている。さまざまな仕掛けが施されている今作は手に取っただけで善と悪がぶつかって生じるカロリーを感じさせてくれる。 ー作家プロフィールー 神奇人造(著) 「神奇人造」は謝建鈞 @oooooxoooiooe による架空の企業及びブランドである。「神奇人造、製造神奇」をモットーに全ての作品を制作しており、シルクスクリーンやスクリーン印刷、デジタル印刷を主なメディアとして活動している。 フォントのデザインや幾何学図形、グラデーションなどを用いて繰り返し重ね合わせることで、奇々怪々なイメージを制作している。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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鬆弛的夢
¥1,595
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー くつろぎの夢<鬆弛的夢> は私が参加していた台北のパンクグループ『河童郷』の楽曲であり、本作はその歌詞をもとに描いた漫画です。歌詞は画面へと展開し、歌詞を読みながら物語を追うことができます。この本を持ってライブに足を運ぶことが理想的です。 「くつろぎの夢」疲は胸を焼き 心臓は止まることなく鼓動している 目を開けたいがくつろぎの夢に伏せる くつろぎの夢 労働の反復 時間は 生命を縛りつける 油が煮えたぎる鍋で目覚める 予測できない消費が日常を麻痺させる僕は色々な自分に分解し 売る 私の命 時間も 出口もない 疲れたとしても眠りたくない。 ー南方書局による書籍紹介ー 作者が結成しているバンド「河童心」の曲である「くつろぎの夢」を漫画にしている今作は中国語がわからないわたしでも、ああきっとこういうことを言っているんだろう、と推測できるようなエネルギーに満ち満ちた作品だ。この本を読んでから音楽を聴くもよし、音楽を聴いてから本を読むもよし。本を手にとった瞬間から、たのしみは途切れることなくうまれる ー作家プロフィールー 髒道不行宮藏照 SFとサイケデリックなモチーフが好きです。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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世界的破綻BUG-歸終之時
¥1,595
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー 本書は、2020年に発行された最初の短編漫画「歸終之時」及び、2023年に手塚賞に応募した「世界的破綻BUG」が収録されている。この二作品は同じ世界観を共有し、制作年に3年の隔たりがあっても、その世界観が私の人生の各段階において訴えかける何かを忘れることはなかった。それは足場としてその後の創作における原石となり、この2作品を収録した本作は初めて自主出版した漫画となった。 ー南方書局による書籍紹介一 本作は2020年に発行された初短編「錦終之時」及び、2023年に手塚賞に応募した「世界的破綻BUG」が収録されている漫画である。 制作年に三年の開きがあっても、線の迷わなさが変わっても、この二つの作品が肩を並べて収録されていることに一切の違和感を感じさせないのは、作者の創作への土台がぶれない証拠だろう。 ー作家プロフィールー 髒道不行宮藏照(著) SFとサイケデリックなモチーフが好きです。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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殺人椅子
¥2,090
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー 「殺人椅子」は2021年の満満漫畫節にて発行され、私が発表した三冊目の漫画です。奇怪な世界、空飛ぶサイ蚊、人を殺す椅子。普段そこに座っていられるのも束の間なのかもしれない。互いに椅子を占める権利が行き交い、それを我が物とするものは勝者ではない。殺せ、紅の夢を葬れ。私は自分が何者かはわからない。始まりと終わりを持つ夢に囚われ、ただ家へ帰る道を見つけたいだけ。 ー南方書局による書籍紹介一 自分が何かに乗っ取られたとした時、それを自分ではないとはっきり言い切れるだろうか? この漫画を読んで、わたしは自分というものを真っ先に疑った。わたしがわたしとしているものは、アイデンティティとやらは、一体どこから生まれて、どこに到着するのだろう。作者である髒道不行宮藏照は精密な画風でありながら大胆な設定を遠慮することなく振り回し、鑑賞者を一気に作品の中へ引き込んでいる。 ー作家プロフィールー 髒道不行宮藏照(著) SFとサイケデリックなモチーフが好きです。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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註銷集
¥9,900
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー 著者は図書館の臨時スタッフとして「不要資料の除籍」を請け負っている。仕事の中から大きな楽しみを見出しており、イメージを通してそのことを読者に伝える一冊である。 ー南方書局による書籍紹介ー さまざまな人の手に渡り、空気を取り込んできた図書館の本たち。時間の波の中を揺れて流れて、たどり着いた先で、新たな運命と巡り合う。作者である游博任は図書館の臨時スタッフとして「不要資料の除籍」を請け負っている。彼は除籍を命じられた本に思い思いに手を加え、あらたな表現として作品に昇華している。本は物質である以上、どこかで手放さなければならなくなる時が来るけれど、彼と出会った数々は、はなまるのハンコをもらって誇らしげにこの作品集の中で生き続ける。 ※表紙は2種類展開。ランダムでお届けします ー作者プロフィールー 游博任 我、台湾人ナリ! https://www.instagram.com/yupojen_?utm_source=qr ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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The Cave of Eighteen Arhats + 1 羅漢洞:影像紀錄圖集
¥3,190
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー 台湾北部に20年近く放置された洞産があり、その中には東洋諸宗教の神々の偶像や民間信仰の説話に基づく刻が数多く置かれている。私たちは空のほら穴を18個探し出し、洞窟の歴史及び周辺にある廟字との関係を調査した。洞窟内の十八羅漢の特徴をもとに振り付けを考え、記録した映像をほら穴に映写することで、そのイメージを洞窟へと象徴的に「引き戻す」。本書の出版を通じて、洞窟を出入りした際の身体的感覚やその後の思考の継続的な回帰の記録も目指している。 ー南方書局による書籍紹介ー 台湾北部に放置されている洞窟内の十八羅漢の特徴をもとに振り付けを思考し、記録した映像を洞窟内に映写することで、その場にいくつも重なるイメージの意味を探る、という映像作家と舞踏家の共同制作として行ったプロジェクトを一冊にまとめた作品。素材のちがう紙がいくつも重なるさまは、音や肌触り、五感すべてを持ち出して鑑賞者を洞窟の中へと引き込む。 そう、この本は異世界への鍵である。わたしたちはこの本を手がかりとしてかつて存在していた空気の中へ飛び込むことができる。 「芸術を純粋に身体的、物理的な印象に近づければ近づけるほど芸術を起源から遠ざけてしまい、原初の力強さを削いでしまう」この作品によって、ルソーが放ったその言葉は耳に真実として響く。 ー作者プロフィールー 蕭雅萱/傅勤恩 本書は映像作家と舞踏家の共同制作として行ったプロジェクトである。私たちは映像と刻の関係性や映像が繰り返し現れることでその場に折り重なる複数の意味を探った。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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HAPPINESS
¥1,320
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー 写真を通して自分自身を探し、知る。この一冊のシンプルで愉快な写真集 <HAPPINESS>の編集は私自身の思索のプロセスだ。 いくつものレイヤーを通じて部分の全てが密接に関係をなし対話を繰り返して私はとても愉快だ、という満足のいく結果が得られた。 愛する人々や日常の風景から非凡の情景を探し、気ままに受け止める。そして知覚が内在化するプロセスから、感性が現実の中で流動していることに気づく。 写真は刹那的で、しかし幸福は生活と相互に依存しあっている。 言い換えれば愉快とは満ち足りることであり、不完全なものから完全なものを目撃する瞬間だ。同時に生まれ変わる契機が浮かび上がり、全ては新たな始まりとなる ー南方書局による書籍紹介ー 台北在住の高雄人、張念為が 2019 年に制作した写真集。 一見するとらん雑にうつる写真の数々は次第に親しみを持って、ずっと昔からのともだちのように軽やかにわたしたちに話しかけてくる。 その根底に等しく流れているのは愉快と幸福の血脈。「性根」などという言葉があるが、根っこがよろこびに溢れているようであれば、その上に 育つ花が雨風にさらされようとも、幸福であり続けるだろうと思わせてくれる一冊 。 ー作者プロフィールー 張念為(写真) 台北在住の高雄人、写真を撮るのとおしゃべりが好き。主にデジタル写真とインスタレーションを組み合わせた作品を制作している。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。 台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。 南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。 本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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Digital Baby
¥1,320
☆台湾リトルプレス流通部門取扱書籍 ー作者による書籍紹介ー 三年前に発行したZINE (HAPPINESS)に続き、スマホを使用して日常的に撮影した写真から展開される。前作と異なる新たな物語が今まさに始まった。 ー南方書局による書籍紹介ー 張念為が三年前に発行した HAPPINESS に続き、スマホを使用して日常的に撮影した写真集。前作とは異なり、すべてカラー写真となっているが、写真と鑑賞者との距離は変わらず心地いいままだ。人懐っこい、といえばいいのか、わたしの視点も受けいれてくれるような懐の深さのあるこの写真集は、いつ開いてもまた新たな発見をくれる。デジタル時代を生きるわたしたちは日常的に写真を見て、写真はそのまま目の前の景色みたいに通り過ぎていくけれど、この作品は、こんな写真あったっけ?とめくるたび爽やかな気持ちにさせてくれる。 ー作家プロフィールー 張念為 台北在住の高雄人、写真を撮るのとおしゃべりが好き。主にデジタル写真とインスタレーションを組み合わせた作品を制作している。 ☆台湾リトルプレス流通部門とは 「南方書局」による台湾のリトルプレスやZINEを日本の書店や読者に届けるための流通部門です。台湾では豊かなリトルプレスやZINEの出版文化があるにもかかわらず、日本でそれらに触れることが困難なのが現状です。南方書局は台湾で個人または団体によって制作された少部数の出版物を、書店にお届けすることで日本の読者の方々がより身近に台湾の作家による豊かな表現に触れるきっかけとなればと考えております。本活動を通じ少しでも両国に拠点を持つ読者や作家にとって刺激的な出会いとなる場を皆さんと作っていけたら本望です。 ※台湾リトルプレス流通部門取扱書籍は南方書局の発行書籍とは取引条件が異なります。ご確認をお願い致します
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『工芸史』一号
¥3,080
若手の研究者を中心に発足された、研究者や実作者、工芸に携わるすべての人が 総合的な研究発展を目指す「工芸史研究会」による、初の機関誌『工芸史』を発刊。 二〇二一年三月に設立した工芸史研究会では、陶磁、漆工、染織、金工、木工、ガラスなど、さまざまな素材の工芸品を扱う学芸員、研究者、作家が意見交換を行っています。これまでの工芸に関わる史的研究は、主に素材によって分かれ深められた領域を軸として進められてきました。しかし文化財・作品としての保存・研究・展示、また技術の継承、原料の生産……現代の工芸は、素材を問わず多くの共通の課題に直面しています。当会は、これらの問題について共に話し、各領域における研究動向や手法を共有し、会員の研究を発展させるための恒常的な場を求め、主に若手の有志を募り発足しました。創立より三年を記念し、これまで実施した研究会や講演会のアーカイブのため、そして柔軟性の高い発表・議論の場をさらに整えるべく、本誌を発刊することとなりました。 工芸は地域、時代を問わず、人の手により生み出され親しまれてきました。人々のライフスタイルが変容し、工芸と人の関係もまた少しずつ変化しています。当会は工芸をとりまく文化を後世に伝えるため、情報交換および研究の場となり、交流の基盤を築くことを目指しています。『工芸史』が、その推進力になることを祈念致します。 ◯目次 研究会憲章 活動記録 ●会員作品 畑中咲輝 (陶芸) ●第一部 これからの「工芸」 ――「工芸」・「工芸史」という茫洋と捉えにくい領域を考える指針として、寄稿論考を収録。東京藝術大学の佐藤道信氏は、明治時代における「工芸」概念の成立とその後辿った展開と工芸の未来、そして水本和美氏は、前近代の工芸に関し、出土品/伝世品の探究という表裏の存在である考古学と工芸史の協働の可能性について述べた必読の二編となる。 佐藤道信 「近現代における「工芸」の展開」 水本和美 「考古学と美術工芸史研究」 ●第二部 ――各分野を専門とする会員の論考(研究ノート・調査報告・研究動向紹介)を掲載。 神野有紗 「澤部清五郎原画《春郊鷹狩》《秋庭観楓》の制作に関する一考察―浅井忠原画《狩の図》制作過程との比較をめぐって―」 高家融 「清朝工芸における「丸文」の受容と展開―天啓赤絵と清朝宮廷コレクションを視座として―」 巖由季子 「〈調査報告〉江戸時代中後期における陶磁器補修の事例」 廣谷妃夏 「〈研究史〉中国「経錦」研究の百年」 ●付録:「工芸」関連展覧会年表(関東編、2008~2023) 寄稿者情報: 佐藤道信(SATOU Doushin)2024年2月現在、東京藝術大学美術学部教授。主著に『〈日本美術〉誕生-近代日本の「ことば」と戦略』(講談社、1996)など 水本和美(MIZUMOTO Kazumi)2024年2月現在、東京藝術大学大学院美術研究科保存科学研究室講師。主著に『17世紀の肥前色絵磁器の意匠と技術の躍進事情』(科学研究費助成金成果報告、2018)など 工芸史研究会 http://www.s-f-historyofcrafts.com
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山も時なり 海も時なり −道元『正法眼蔵』17の哲学的風景− 著:齋藤嘉文
¥2,200
山も時なり 海も時なり 道 元 『 正 法 眼 蔵 』 か ら 17 の 哲 学 的 風 景 齋藤嘉文 道元の主著『正法眼蔵』は、今なお未踏峰として雲海の彼方に聳えています。 鎌倉時代に書かれ、長い秘蔵の時代を経て 江戸時代末に公刊され、20世紀に入って和辻哲郎ら近代哲学者が 注目することによって広く一般の人々にもその存在が知られるようになりました。 ◉ しかし日本中世最高の知性によって書かれたその書物は容易に人を近づけることなく、 ただ行間に湛えられた深さと美しさのオーラが立ちこめるばかりです。 この半世紀、国内だけでなく海外からも多くの学者が加わって研究が進められていますが、 山頂への道はまだ見えていません。 ◉ 著者は、その原因は大域的戦略の不在にあると見ました。 近代人文学の培った細部の分析力だけでは到達しえない高度に頂上はあるはずです。 そこで一旦、登山道から外れ、軽飛行機を操縦して道元連峰の上空を飛び、 17ヶ所のポイントを撮影してきたのが本書です。 ◉ 仏教専用のレンズはあえて使用を抑え、 逆に一見仏教とはかけ離れた分野のツールを積極的に用いた結果、 いかにも禅宗風のストイックな風景に替って、限りなく広い大空と大地と、月光を映して輝く一滴の露とが、同時に見えるでしょう。 判型:四六判(B6判)変形/ 並製本 / 164頁 / 別冊(引用俯瞰図)32頁付き / スリーブケース入り 定価:2000円(税別)
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写真集《LAND》
¥3,630
SOLD OUT
GALAPA Programの第七作目、富澤大輔写真集《LAND》 今作『LAND』は、2023年の夏の1ヶ月間、富澤の故郷である台湾を写した新作写真で構成されます。 コロナ禍により3年半以上も帰ることがかなわなかった 台湾の街への富澤の“まなざし”と“あしどり”は、帰郷のよろこび/撮影のよろこびにあふれ、写真の端々にそのよろこびがキラキラとひかっています。 2020年から続いた『字』『平行写真』『遊回』の三部作は、写真の表現方法の極地を探り突き進んだ写真群でしたが、今作では、大好きな土地をたのしく撮る、 “シャッターを押すという行為の純粋さ”が写真集をみたします。 日々、SNSを通して、顔の見えない“誰か”のための、なんらかの“欲”をかりたてるために撮られた写真を目にするなかで、しらずしらずのうちに忘れていた「写真」を思いだし、つい自分も、家に帰る途中の道ばたで「写真」を撮りたくなってしまう......。 そんな写真集です。
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写真集《遊回》
¥17,600
GALAPA Programの第六作目、富澤大輔写真集《遊回》 すべての出来事を忘れたくない」 この世にそんな未練を残した幽霊のお散歩の気分で、 中判フィルムカメラによって撮影された全170点のカラー写真。 作家にとって初の大判写真集。 人はなにか大きな出来事に立ち会うと、 そこを拠り所にして、依存していく。 しかし「なにも起きていない瞬間」 なんてこの世には無かった。 それを鋭敏に嗅ぎつけ、小さく小さく、 しかしたしかにカメラに収める。 はからずも『字』『平行写真』から 連なり、シリーズとなった 三部作の最終作品。 写真/画:富澤大輔 文 :薛晓诞 字:柯輝煌 書体協力 :根本匠 書籍設計 :明津設計 発行所:南方書局 http://nanfangshuchu.com 判 型 257×355mm(B4判変形) 製 本 糸かがり上製本/小口・地アンカット/函入り 写真点数170点(カラー) 言 語 日本語・中国語 16,000円(+税) 発 行 南方書局 頁 数 192頁 印 刷 オフセット印刷
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写真集《平行写真》
¥7,260
GALAPA Programの第五作目、富澤大輔写真集《平行写真》 本書『平行写真』は、横位置の写真だけに限定された 300 枚の変哲のない光景がたんたんと連なる構成となっていま す。何の強要的な情感もない写真群が、『これは一体なん のためにまとめられた本なのか?』と、つかみきれないま まに展開していきますが、わたしたちは次第に、富澤の隣 に立って撮影現場を見ているような、一緒になって歩いて いく=「平行移動」をしているかのような錯覚をもちはじ めます......。 『 ぬくもりだの暖かさだの、そんなのは誤魔化しですよ。 僕は、人生の本当の姿を描きたいんです。』 小津安二郎 映画監督・小津安二郎氏はそんな言葉を残しています。 写真/写真集という表現もその特性上、どんなドキュメン トであろうと広義の「フィクション」の扉をくぐってしまいます。 しかし、決して「真実」を写せるわけではない写真/写真 集というフィクションの中に入ってもなお、富澤の写真は 「ただそこにある」「本当の姿」だと思わせてしまう、圧 倒的なリアリティの光を放ちます。 この『平行写真』の、最初の写真の “ 前 ” にも、最後の写 真の “ 後 ” にも、本から顔を上げればわたしたちの目の前 には変わらない光景があるだけです。わたしたちの体には 劇的な変化は訪れません。しかしそれは、この写真集がわ たしたち自身の “ これまで ” と “ これから ” の「平行移動」 と溶け合っているからなのかもしれません 。 写真:富澤大輔 書:柯輝煌 書籍設計:明津設計 発行所:南方書局 http://nanfangshuchu.com 判 型:縦183×横214mm / 頁 数:312頁 / 写真点数:300点
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写真集《字》
¥4,950
GALAPA Programの第四作目、富澤大輔写真集《字》 感動しない風景に感動することに、感動する。 一年前、富澤大輔のもとに、実家の母親から一枚の写真が 送られてきました。それは富澤が小学生の頃、学校の授業で 書いたであろう「字」という一文字が書かれた色紙でした。 富澤はこのえも言われぬ“「字」という字 ”の良さに素朴な 感動を覚えます。 これは、そんなえも言われぬ感動をキーワードにしてつく られた写真集。 一年にわたって撮影された九千枚以上の写真から選ばれ た、三百六枚の写真で構成されますが、その感動の種類が一 体なんなのか、説明のできないままに選ばれたこれらの写真 たちは、こうして束になってもいまだ言葉を与えられること ができないままでいます。 この量で組むことでしか、つくることのできなかった感動 を是非、体験してみてください。 * 巻末には、植民地美術史研究者・柯輝煌による論考文も掲 載されています。 文字の発生から、「絵画と書道」の差異、「模 倣と創造」を、【 近 代 / 前 近 代 】という概念を通してめぐることで、今日「表現」とよばれているものの根源へと接近し ていく文章となっています。 写真:富澤大輔 文/書:柯輝煌 翻 訳:薛晓诞 書籍設計:明津設計 発行所:南方書局 http://nanfangshuchu.com 判型:横112 x 縦169 mm(B6判変形) 頁数:336頁(16頁×21折) 部数:500部 製本:糸かがり上製本・右綴じ
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